染めたり 織ったり ミシンを踏んだり
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のれん

 

 

神楽坂のロンダジルさんのご紹介で、

ご近所のお蕎麦屋さん「東白庵かりべ」さんの

春用ののれんを制作しました。

 

今回は、サイズの指定と色のイメージ以外は、

とにかく自由に、というオーダー。

自由…難しかったのですが、

せっかくなのであたらしい挑戦をしたいと思ってつくりました。

 

 

素材はいくつか小さなサンプルで試してみて、

さらっとしつつもやわらかい感触が気に入り

経に紙糸、緯にリネンの単糸という組み合わせにしました。

 

 

明るい、春らしい色がやわらかく広がるイメージを、

できれば織ならではのよさが感じられるような表現で、という思いから

地の部分にはほぐし織という技法にはじめてチャレンジしてみました。

 

ほぐし織とは、広い意味では絣の一種で

ほぐし絣と言われることもあるようです。

今回は抽象画のように染めたのでイメージ湧きにくいかもしれませんが

秩父銘仙などに使われている技法と基本はおなじです。

 

工程としては

まず染める前の経糸を機にセットして、

経糸が乱れないよう押さえるために粗く仮織りし

それを一旦機からはずします。

 

仮織りした経糸を化学染料で染色し(今回は引き染め)

蒸して染料を定着させた後、もう一度機にセットし直して、

今度は仮織の糸をほぐしながら

本番用の緯糸で織り上げます。

 

文章だけだと伝わりにくいですね

工程の記録をするゆとりがありませんでした、すみません^^;

 

 

昼の明るい光に透けた時、夜のライトに照らされた時、など

あらゆるシチュエーションに合うように

経糸と緯糸が重なった時に生まれる色味や濃さを計算しながら

それぞれの糸を染めるのが難しかったです。

 

 

そしてポイントとして

ぽこぽこした白い絹糸を

ところどころに織り込んでいます。

 

 

経緯ともに、同系色なので分かりにくいですが

間近で見ると経糸と緯糸の色が点描のように絡み合い

後染めでは出せない奥行き感が出てたらいいなあと。

 

iPhoneImage.png

 

もともと色彩センスが乏しいところに

化学染料は使い慣れていないこともあり

試作を部屋のあちこちに吊るしてみては

あーでもあいこーでもないと悩みながらつくりました

 

納期がだいぶ遅れてしまい、出番は来春になりそうですが

ご依頼主さまも気に入ってくださったようで

ほっと一安心です。

 


ここ数カ月、

うまくいかない過程やほかの仕事と平行しながらの制作に

くじけそうな時もありましたが、

おわってみれば

布をつくるおもしろさ、奥深さを

あらためて感じることができました。

こののれんは小さな種を落としていってくれたように思います。

またやりたいことが広がりそう。わくわく。

 

 

ロンダジルさん、かりべさん、kさん、

どうもありがとうございました。

 

 

かりべさん、まだ一度しか伺ったことはありませんが

お蕎麦とてもおいしいです。

神楽坂に行かれる際はぜひに、そばがきはマストです!

わたしもまた食べにいきたいです。

 

 

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